「毎日がマンネリ化している」
「ここ数年夢中になれることがない」そんな声をよくお聞きします。
これまで「やりたいことを見つける」キャリアコーチとして12年以上個別相談やセミナーをしてきました。
私が感じている「40代が夢中になれることが見つからない理由」や、写真というシンプルなツールを使って、あなたの「夢中になれること」を見つけ出す方法をご紹介します。
1. 夢中になれるものが見つからない40代女性の悩み
1-1. 好きなことがわからない…その原因とは?
40代に入り「好きなことがわからない」と感じる女性は少なくありません。これは、仕事や家事と「やるべきこと」に追われて自分の時間が持てなくなっていたり、自分の心の声を無意識に抑えてしまうことが一因です。
仕事や家族のために、自分の欲望や興味を後回しにするうちに、本当に「好き」だと思えることを見失ってしまいます。
また、過去の失敗からチャレンジすることへの恐怖心が生まれ、新しい興味を追求することをためらってしまうこともあります。
しかし、好きなことが見つからないという悩みは、自分自身に対する理解を深めるチャンスでもあります。
この問題を解決するためには、自分の感覚や感情に目を向け、心の中の「ワクワク」や「好き」を見つける作業が必要です。
1-2. 何を始めても続かない…夢中になれない理由
多くの人が「これだ!」と思うことに挑戦しても、すぐに飽きてしまったり、続かなくなったりすることがあります。
特に40代になると、過去の経験や習慣から新しい挑戦に対して心理的な抵抗感が生じることが多いです。
また、SNSなどからは「流行りのもの」「他人が楽しそうにやっていること」が大量に目に入り、「本当に自分はこれがしたいのか?」と自分の気持ちに確信が持てなることも多いのです。
大切なのは、自分の心が本当に動く瞬間を見逃さず、自分だけの「好き」を見つけることです。そのためには、表面的な興味だけでなく、深い感情と感覚にを知ることが必要です。
2. なぜ「夢中になれること」を見つけることが大切なのか
2-1. 夢中になれることが人生に与える影響
「夢中になれること」を持つことは、「気分がいい日」が増えるということです。
あなたは週のうち何日くらい「今日は気分がいい」と感じているでしょうか。
誰にでも、生活や仕事の中で、やらなくてはいけないこと、悩み、辛かった経験など、心を重くするものがあるかと思います。
私は、それらに囚われて毎日を過ごすのは、なんだかもったいないと感じるのです。同じ毎日を過ごすならば「気分がいい」に越したことはないと思っています。
悩みをゼロにするのは難しですが、「夢中になれること」「好きなことに没頭すること」で、悩みの濃度を「薄く」することは可能だと思っています。
悩みや辛かった経験から目を背けるのではなく、頭の中で考えていることの順位が自然に変わるイメージです。
何かに没頭することで、日々のストレスが軽減され、気持ちに余裕が生まれます。また、好きなことに取り組む時間は、リフレッシュの時間で、自分自身のエネルギーを補充する役割を果たします。
自分の好きなことに集中できると、心がふわっと満たされる瞬間が増えます。
モノトーンだった日常が、あなたらしい色にきっとかわるでしょう。
3. 40代から始める「自分の好きなこと」の見つけ方
3-1. 自分の心を動かす瞬間を見逃さない方法
好きなことは「見つける」ではなく、「気づく」もの。
「気づく」ためには、日々の生活の中で、自分の心が反応する瞬間をキャッチすることが大きな手がかりになります。
心の反応は、日常の忙しさや慣れから見過ごされがちですが、実は自分の本音や欲望が隠れていることが多いです。
例えば、買い物途中で何かを見て「ふっと」した感覚や足を止めたくなる感覚があれば、その感覚を大事にして足を止めてみるのが大事です。
「なんかいいな」と感情が動いたときも、足を止めて「何が気になったかな?」と自分に質問してみることで、興味や好きが次第に気付けていきます。
また、感覚や感情は「言葉にするのが難しい」場合が多いものです。そんな時は、スマホで写真を撮ることで、その瞬間を具体的に残し後で「言語化する」ことで好きに気づいていけます。
3-2. 過去の経験から「好き」を再発見するステップ
過去の経験を振り返ることでも、自分が本当に好きなものに気づくことが可能です。
過去のどの瞬間に心が動かされたのか、楽しかったことや、夢中になれた出来事を思い出すことで、今の自分が何に喜びを感じるかが見えてきます。
例えば、子どもの頃「特に意味はないけど好きだったこと」「やっていたこと」などを思い出してみましょう。
大人になるにつれて置き去りにしてしまった「好き」や「興味」を、もう一度取り戻すためのヒントが隠されています。
でも、「特に思い出せない」という方もいらっしゃると思います。そんな時は無理に深掘りせず「何か好きだったかな?」と自分自身に問いを残しておくだけで、後日思い出すことがありますよ。
写真を使って感情を引き出す新しいアプローチ
「写真を使った新しいアプローチ」では、日常生活の中で心が動いた瞬間を撮影し、自分の「好き」「興味がある」に気づいていく方法をご紹介します。
特別な場所や旅行に行く必要はありません。散歩の途中や買い物の帰りみちなど、普段の何気ない場面で心が動いた瞬間をを写真に収めることで、心の奥に隠れた「好き」や「やりたい」を引き出すことができます。
私たちは、何かを見たとき「心の奥から気になること」であれば、なんらかの身体反応が起きています。それが「ふっと」する感覚や「あれ?」といったちょっとした感覚です。
「ふっと」した感覚を見過ごさず、足をとめ写真に収めることを繰り返していくうちに、「好きなこと」「夢中になれること」が見えてきます。
また、撮影した写真を見返して「何が気になったのか」「どこがよかった」かと自分に質問することも大事です。
明確な答えが出なくても構いません。繰り返し自分に質問することで、その奥にある自分の「好き」に確信が持てるようになってきます。
クライアントのSさんは、子育てと仕事に追われて自分を見失っていたとおっしゃいます。写真を通して自分の好きなもの、やりたいことに気づきました。今では、やりたいことと経験を活かし地域の子育てコミュニティを立ち上げました。次は有料のオンラインコミュニティを発足させるとのことです。
「好き」に気づく写真を撮るときの3つのポイント
心の動きは些細な感覚です。会話に夢中になっていたり、相手に気を遣っていたりすると感じることが難しいです。ひとり時間をつくってみましょう。
ひとり時間を作ったら行きたかった場所に足を運んでみましょう。なかなか行けないという方は、買い物や通勤の帰り道「いつもと違う道で帰る」でもOKです。いつもと違う景色や場所では心が動きやすいです。
ひとり時間をつくって行きたい場所に行っても、次々に予定が詰まっているとどうしても時間が気になってたり、早足で歩いたりしてしまいます。できたら少しゆっくり目のペースで景色を見たり風を感じてみましょう。
まとめ
- 「夢中になれるもの」を見つけるには、「感覚」「感情」に敏感になる
- 過去の経験を振り返り、再発見する
- 「写真」というツールを活用し、心の動きを捉える
- 「夢中になれるもの」「好き」を見つけることは、好きな仕事、自分らしい働き方につながる
40代女性が「夢中になれることがない」と悩むのは、仕事や家事に追われ自分の時間が取れないことなどが原因の一つです。しかし、この悩みは自分を深く知るチャンスでもあります。
「写真」を通して、心が動いたもの撮ることで「夢中になれるもの」「好きなこと」に気づいていきます。
この方法を実践することで、新たな興味ややりたいことを見つけ、毎日にワクワクが増えたり、好きな仕事であなたらしい働き方がきっとできるでしょう。